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もし月の距離が違ったら 潮・1日の長さ・日食の計算機

月は今、地球から平均約38万4400km離れていて、毎年約3.8cmずつ遠ざかっています。バーで距離を変えると、潮の大きさ・1日の長さ・1か月の長さ・日食の起き方・満月の明るさを計算します。昔の月がその距離だったころの地層の記録とも、答え合わせできます。

月までの距離 -
1日の長さ(自転1回=恒星日)-今は約23.9時間
1か月(満月から満月)-今は約29.5日
月が起こす潮の大きさ-
満月から届く光の量-距離の2乗に反比例(月面そのものの明るさは同じ)
空の月の大きさと日食-

地球の歴史で、月がこの距離だったころ

よく使う距離の計算結果

距離1日1か月潮(月の分)起きうる日食
今384,400 km23.9時間29.5日今と同じ皆既も金環も
約6億2000万年前370,900 km22.0時間27.8日今の1.1倍皆既も金環も
約14億年前340,900 km18.6時間24.3日今の1.4倍皆既だけ
今の半分192,200 km9.8時間9.9日今の8倍皆既だけ
今の1.3倍499,700 km76.0時間45.5日今の0.46倍金環だけ

地層の記録では、1日は約6億2000万年前に約21.9±0.4時間[3]、約14億年前に約18.68±0.25時間[4]。この計算(太陽の潮を入れない目安)は、記録の誤差の幅に入ります。ただし距離も同じ研究の見積もりを使っているので、独立した確かめではありません。

計算のしかたと限界

  • 1日の長さ: 地球が1回自転する時間(恒星日、今は約23.9時間)です。ふだんの「1日24時間」は太陽が南に来てから次に来るまでで、約4分長くなります。地球の自転と月の公転の「回る勢い(角運動量)」の合計が変わらないとして計算しています。太陽の潮、地球の形や海の変化は入れていないので目安です。
  • 1か月: ケプラーの法則で月が1周する日数を出し、地球が太陽のまわりを回る分を足して、満月から満月までの日数にしています。
  • 潮: 潮を起こす力は距離の3乗に反比例します。太陽の潮の力は今の月の約半分としています[5]。実際の潮の高さは、海岸の形でも大きく変わります。
  • 日食: 月の通り道は楕円なので、今と同じゆがみ方のまま距離だけ変えたとして、いちばん近いとき・遠いときの月の大きさを太陽と比べています。太陽の見かけの大きさの変化(約±1.7%)と、日食がどれくらいの頻度で起きるかは入れていません。
  • 2万kmより近くは、地球の潮の力で月が壊れると考えられる距離(流体のロッシュ限界、計算で約1万8000km)に近いので出していません。この計算では、約55万4000kmで地球の1日と月の1か月が約47日でそろい、それより先は計算が使えないので、55万kmまでにしています。そろう手前では、1日の長さが急にのびます。
  • 「地球の歴史でこの距離だったころ」は、地層の記録がある2つの時点と今を結んだ目安です。記録より前のことは書いていません。

よくある質問

月が近いと、なぜ1日が短くなるの?
地球の自転と月の公転の「回る勢い(角運動量)」の合計は、ほぼ変わらないためです。月が近い(公転の勢いが小さい)ぶん、地球の自転が速くなります。今は潮の力で地球の自転の勢いが月の公転に移り、1日がのびて月が遠ざかっています。
この計算は本当に合っているの?
地層の記録(約6億2000万年前に21.9±0.4時間、約14億年前に18.68±0.25時間)と比べると、計算は22.0時間と18.6時間で、誤差の幅に入りました。ただし計算に入れた距離も同じ研究の見積もりなので、独立した確かめではなく「角運動量の考え方と記録が食い違わない」ことの確認です。太陽の潮や地球の形の変化は入れていないので、目安です。
月がもっと遠くなるとどうなるの?
今のしくみのままなら、月は少しずつ遠ざかり、いつか地球の1日と月の1か月が同じ長さになる所で止まると考えられています。この道具の計算では、約55万4000kmで約47日です。そこまでに何年かかるかは、遠ざかる速さが変わるため、この道具では出していません。

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出典

  1. NASA NSSDC. Moon Fact Sheet(距離 38万4400km、近いとき 36万3300km、遠いとき 40万5500km、半径 1737.4km、重さ). nssdc.gsfc.nasa.gov
  2. NASA NSSDC. Earth Fact Sheet / Sun Fact Sheet(地球の重さ・半径・慣性モーメント 0.3308、太陽の半径 69万5700km). nssdc.gsfc.nasa.gov
  3. Williams, G. E. (2000). Geological constraints on the Precambrian history of Earth's rotation and the Moon's orbit. Reviews of Geophysics, 38, 37. doi:10.1029/1999RG900016
  4. Meyers, S. R., & Malinverno, A. (2018). Proterozoic Milankovitch cycles and the history of the solar system. PNAS, 115, 6363. doi:10.1073/pnas.1717689115
  5. NOAA. Tides and Water Levels: What Causes Tides?(太陽の潮を起こす力は月の約半分). oceanservice.noaa.gov

最終更新: 2026年10月24日。入力は送らず、この画面の中だけで計算します。

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