星座と星空

星座占いは当たるのか、研究で確かめた結果

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十二星座が描かれたプラハの天文時計
Photo: Scotch Mist / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査論文と公的機関の資料をAIが調べ、内容を確かめて整理しました(出典は末尾)。

朝のテレビやアプリで見る星座占い。「今日のは当たってる」と感じる日もあります。研究者たちは、占星術師にも納得してもらえる公平な実験を何度も行ってきました。ここでは、その条件と結果をそのまま紹介します。

3行でわかる

  1. 1985年にNatureに載ったCarlsonの実験では、占星術師28人が出生図(生まれた日時と場所から描く図)と性格検査を結びつけ、正解率は約34%だった。偶然の3分の1とほぼ同じで、占星術師自身の予想(50%以上)に届かなかった。
  2. 1958年3月にロンドンで、平均4.8分ちがいで生まれた2101人を11・16・23歳で調べた研究では、生まれた時刻が近い人どうしが似ている傾向は見られなかった。
  3. 誕生星座と性格の関係が見えた研究もあるが、占星術を知らない人を調べたのちの研究では消えたとされる。占いの知識が自分のイメージを変えた可能性がある。Carlsonの実験には、再分析でぎりぎりの効果があった可能性を指摘する異論もある。

01 わかっていること星座占いは当たるの?

Carlsonの実験と、40以上の研究をまとめたDean・Kelly(2003年)の分析では、占星術で性格などを言い当てられた割合は、偶然と同じくらいでした。ただし研究が調べたのは「性格を当てられるか」で、占いを楽しむことの良し悪しを調べたものではありません。

占いには、誕生日だけで決まる誕生星座(太陽星座)の占いと、生まれた日時と場所から星の配置を描く出生図(ホロスコープ)を読む本格的な占星術があります。研究では、この両方が試されてきました。

誕生日と性格の関係は、大人数のデータで調べられています。アメリカの4000人以上と1万1000人以上を調べた研究では、誕生日と性格・知能のあいだに関係は見つからず、誕生星座との関係も支持されませんでした[4]。

それでも「当たっている」と感じるのには、理由が考えられています。誰にでも当てはまる文章を、自分だけのことだと感じてしまう「バーナム効果」です[3][7]。1949年、心理学者のForerが授業で、学生がこうした文章を自分にぴったりだと受け取る様子を示しました[7]。

02 どうやってわかったのかどんな実験で確かめたの?

占星術の団体に実験の計画を見てもらい「公平」と認められたうえで、誰が誰かを隠して当ててもらう二重盲検で試しました。生まれた時刻が数分ちがいの人どうしを比べる研究も行われています。

わかっているCarlson(1985年、Nature)[1][2]

占星術師28人に、ある人の出生図と、3人分の性格検査(1つが本人、2つは他人)を渡し、本人のものを選んでもらいました。116件で1番目に選んだものが正解だった割合は0.34で、偶然の0.33とほぼ同じでした。占星術師側は事前に「50%以上当たる」と予想していました。

どうやって: 名前の代わりに5けたの番号を使い、占星術師も実験者も誰が誰かわからない二重盲検にしました。全米の占星術の団体(NCGR)の占星術師が計画に助言し、公平な試験だと認めてから始めました。参加者が自分の占いの文章を3つから選ぶ実験もしましたが、参加者は自分の性格検査の結果も選べなかったため、こちらからは結論を出していません[2]。

わかっているDean・Kelly(2003年、Journal of Consciousness Studies)[3]

1958年3月3〜9日にロンドンで生まれた2101人を、生まれた順に並べて比べました。となりどうしは平均4.8分ちがいの「時間の双子」です。知能、読み書き、不安の強さ、人づきあい、身長、仕事、結婚など110項目で、似ている傾向は見られませんでした。

どうやって: 占星術とは関係のない追跡調査で、11歳・16歳・23歳のときに測ったデータを使いました。同じ論文は、40以上の対照研究(占星術師はのべ約700人、出生図は約1150件)をまとめると、外向的かどうかを当てるといった基本的な課題でも、占星術師は偶然より良くなかったとしています。効果の大きさの平均は0.051で、偶然と区別できませんでした。

わかっているHartmannら(2006年、Personality and Individual Differences)[4]

アメリカの中年男性4000人以上と、若い大人1万1000人以上のデータで、誕生日と性格・知能の関係を調べました。どちらでも関係は見つからず、誕生星座と性格の関係も支持されませんでした。

どうやって: 別の目的で集められた大規模な健康調査・追跡調査の性格テストと知能テストの結果を、誕生日ごとに比べました。

有力な仮説Mayoら(1978年)、Jacksonら(1980年)ほか[5][6][3]

2324人を調べた1978年の研究では、占星術のいう通り、奇数番目の星座(おひつじ座・ふたご座など)の人に外向的な人が多いという結果が出ました。一方、174人の大学生を調べた1980年の研究では、関係は見られませんでした。Dean・Kellyは、占星術を前もって知らない人を調べたのちの研究(Eysenck・Nias 1982、van Rooij 1999)では、この関係が消えたとまとめています[3]。

読み方: 「自分は〇〇座だから社交的」と知っていると、性格テストの答え方や自分のイメージがそちらに寄る可能性が指摘されています[3]。星の影響ではなく、占いの知識の影響だという説明です。

03 数字と例えでいうと結果を数字で見ると?

Carlsonの実験の正解率は34%で、3枚のカードから1枚を当てずっぽうで選ぶのと同じくらいでした。時間の双子の研究では、似ている度合いは0.00±0.03で、ほぼゼロでした。

研究値身近な例えでいうと
Carlson 出生図と性格検査の組み合わせ正解率0.34(116件)、偶然なら0.33、占星術師の予想は0.5以上[2]116件中、当てずっぽうでも約39件当たる。実際は約39〜40件(計算)
Carlson 参加した占星術師28人(約90人の候補に声をかけた)[2]3人に1人ほどが参加した計算
時間の双子2101人、平均4.8分差、110項目、似ている度合い0.00±0.03[3]カップラーメンができる時間(3分)より少し長いくらいの差で生まれた人どうしでも、似ていなかった
Hartmannら4000人以上+1万1000人以上[4]合わせて1万5000人以上。小さな町の人口くらい
星座と外向性(Mayoら)2324人で関係あり[5](占星術を知らない人を調べたのちの研究では消えたとされる[3])知っていることが答えに影響する例

「似ている度合い」は、0なら関係なし、1なら完全に一致を表す数字です[3]。なお、星占いで使う12星座と、実際に太陽がいる星座はずれています。くわしくは自分の星座は本当は1つずれている?で計算しています。

04 まだわかっていないことまだ決着していないことは?

Carlsonの実験の分析方法には、再分析するとぎりぎりの効果があった可能性がある、という異論があります。また、人が自分にぴったりの説明を見分けられるのか自体がはっきりせず、それが一部の実験の弱点になっています。

05関連する記事

06よくある質問

星座占いは科学的に当たるの?

Carlsonの実験と、40以上の研究をまとめたDean・Kelly(2003年)の分析では、偶然と同じくらいしか当たっていません。1985年のCarlsonの実験では、占星術師が出生図と性格検査を結びつけた正解率は0.34で、偶然の0.33とほぼ同じでした。

占いが当たっていると感じるのはなぜ?

誰にでも当てはまる文章を自分のことだと感じる「バーナム効果」が、理由の1つと考えられています。また、自分の星座の性格を知っていると、自分のイメージがそちらに寄る可能性も指摘されています。

同じ時刻に生まれた人は性格が似ているの?

1958年3月にロンドンで平均4.8分ちがいで生まれた2101人を調べた研究では、知能や性格、仕事など110項目で、似ている傾向は見られませんでした。

星座占いを楽しむのはよくないこと?

研究が調べたのは「性格や人生を言い当てられるか」で、占いを楽しむこと自体を調べたものではありません。研究の結果を知ったうえで、話のきっかけや気分転換として楽しむのは人それぞれです。

出典

  1. Carlson, S. (1985). A double-blind test of astrology. Nature 318, 419–425. https://doi.org/10.1038/318419a0
  2. Carlson, S. Double-blind test of astrology (Lawrence Berkeley Laboratory report LBL-20480, Nature投稿前の原稿). https://escholarship.org/uc/item/0b40b045
  3. Dean, G., Kelly, I. W. (2003). Is Astrology Relevant to Consciousness and Psi? Journal of Consciousness Studies 10(6–7), 175–198. https://www.ingentaconnect.com/content/imp/jcs/2003/00000010/f0020006/art00010
  4. Hartmann, P., Reuter, M., Nyborg, H. (2006). The relationship between date of birth and individual differences in personality and general intelligence: A large-scale study. Personality and Individual Differences 40, 1349–1362. https://doi.org/10.1016/j.paid.2005.11.017
  5. Mayo, J., White, O., Eysenck, H. J. (1978). An Empirical Study of the Relation between Astrological Factors and Personality. The Journal of Social Psychology 105, 229–236. https://doi.org/10.1080/00224545.1978.9924119
  6. Jackson, M., Fiebert, M. S. (1980). Introversion-Extraversion and Astrology. The Journal of Psychology 105, 155–156. https://doi.org/10.1080/00223980.1980.9915145
  7. Forer, B. R. (1949). The fallacy of personal validation: a classroom demonstration of gullibility. The Journal of Abnormal and Social Psychology 44, 118–123. https://doi.org/10.1037/h0059240
  8. Ertel, S. (2009). Appraisal of Shawn Carlson’s Renowned Astrology Tests. Journal of Scientific Exploration 23(2), 125. https://philpapers.org/rec/ERTAOS